【武藤嘉紀】

夢の舞台であるプレミアリーグでの挑戦を始めてから早2年。ニューカッスルでの公式戦28試合でたった2ゴール。昨季はリーグ戦でわずか8試合(207分)の出場に留まるなど、スティーブ・ブルース監督の下で完全な構想外となってしまった。またイギリス『トーク・スポーツ』が選ぶ「ニューカッスル過去13年間のワースト契約」にも選出されてしまうなど、サポーターやメディアの風当たりも厳しい。

さらに、2020-21シーズンに向けたプレシーズンでも始動当初は合流せず。高身長で体が強く、ボールを収められるストライカーを求めるブルース監督下で居場所を掴むのは難しいだろう。現在28歳と選手としては最盛期を迎える年齢である。日本代表への復帰のためにも、定期的に出場機会を得られるチームへの移籍が必要だ。

ドイツメディアでは、かつて武藤が活躍して評価を高めたブンデスリーガへの復帰が伝えられている。ケルンやアウクスブルク、堂安律が加入したアルミニア・ビーレフェルトなどが有力候補だ。自身の経験や語学の問題を考えれば、ドイツ復帰はベストな選択と言える。

強引にでもシュートに持ち込む姿勢や力強い突破を見せる彼は、日本人選手として稀有な存在。そのポテンシャルを最大限に発揮するためにも、自身のキャリアを見直すべき時は来ている。

【酒井宏樹】

2016年にマルセイユへ加入し、これまで公式戦148試合に出場。左右両サイドバックやセンターバックでもプレーするなど様々な役割をこなし、チームに欠かせない存在として活躍してきた。サポーターにも愛されており、2018-19シーズンにファンが選ぶ年間MVPに輝いている。

そんな30歳DFだが、昨季就任したアンドレ・ビラス・ボアス監督の信頼を完全には得られず。指揮官は「話をよく聞き、我々が伝えたことをいつでも実践しようとする」とそのプロフェッショナルな姿勢を評価するものの、2月以降はスタメンから外すことも多かった。フランスメディアもパフォーマンスの低下を指摘しており、資金確保が必要な中で放出候補の1人になると伝えている。

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