また男性スタッフとも仲がよく、男性客とのデートについてはもちろん、メンタル面などプライベートな相談にも乗ってもらっているという。

「稼ぎだけなら、激安風俗で働いたり、地味なアルバイトしたほうが絶対にいいと思います。結局、私が求めているものは、“居心地“なのかなって。こんなに暑い夏でも涼しく過ごせるし、話し相手もいるのって最高じゃないですか。ただ、いつまでここにいられるかは、わからないけど……」

 自分でも、徐々に稼げなくなっていることはわかり始めている。この先どのように生きていくかは具体的に決めていないと言うが、何かしらの定職について頑張っていきたいとも話していた。

 外から見れば「男女が出会うだけの場所」でしかない出会い喫茶も、リサさんにとっては大切な“居場所”となっている。そうした女性にとっては、出会い喫茶はセーフティーネットでもある。

 男女の出会いがアプリなどに移行していく中で、なぜ来店型の店がなくならないのか。その理由は、女性たちがそこに“心のよりどころ”を求めているからなのかもしれない。(取材・文=吉田みく)