「一度、呼吸器内科を受診した方がいいよ」

 そこで、呼吸器内科のクリニック「こじま内科」を受診。生まれて初めてアレルギー検査を受けることになりました。

■一緒に暮らす猫がアレルギーの原因だった! 

 呼吸器内科医でクリニック院長の小島淳医師にまず「雨の日の前日や台風が近づくととくに症状がひどくなる」という話をすると、こう言われました。

「それ、たぶん、ぜんそく。大人になってから発症したのでしょう。まずは血液検査と呼気一酸化窒素測定検査をしましょう」(小島医師)

 ぜんそくはアレルギー症状の一種です。この呼気一酸化窒素測定検査は、アレルギーによる炎症が気道にあるかどうかを調べます。検査機器に息を吹き込むだけの、数分ほどで終わる検査です。検査料は7000円ほど支払いました(呼気一酸化窒素測定検査とアレルギー採血こみの値段。呼気一酸化窒素測定検査だけでは健康保険が利いて約720円)。この検査料は「クリニックが契約している検査会社によって多少の変動はありますが、保険診療ならばそんなに大きくは変わらないはずです」(小島医師)とのことでした。

 この検査の結果、筆者は正常値の約10倍のアレルギー反応があることがわかりました。そしてアレルギーを含めた血液検査の結果、ダニとハウスダストに強く反応があり、ネコにもアレルギー反応が見られました。

 大きな“アレルゲン(アレルギーの原因)”であった。実は、そんなことも知らず5年前に里親カフェから猫を引き取って、特に対策もせず、一緒に暮らしていました。

「ぜんそくはアレルギーで体質だから、完治という言葉は用いません。治療をして健常な人と何も変わらない生活ができる状況を寛解(かんかい)といいます。この寛解を維持できるように、病気とうまく付き合っていくことです。できる限り症状が出ないようにするため、薬と、ぜんそくを考慮した“新しい生活”を続けていく事が大切」(小島医師)

 ぜんそくの引き金はたくさんありますが、筆者の場合、中でも「ハウスダスト」「ダニ」「ネコ」が3大原因だとわかったので、それに応じた生活様式を徹底することにしました。まず、毎日の掃除、布団クリーナーをこまめにかけること。ダニ、ハウスダストは通年性抗原と呼ばれていて、1年中暴露しうるのでとくに注意しなければなりません。そして飼っている猫のブラッシング。また、夜、私の枕元で猫が寝るので、マスクを着けて寝ることにしました。

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ぜんそく予備軍が増えている?!引き金は意外なモノ