川田さんは苦笑いする。何度か話の流れを変えようと試みたことがあるそうだが、すぐに戻されてしまったそうだ。

 今回取材に応じてくれた3人のママは、年上だからアラフィフママをうとましく思っているわけではない。みんな“本当は年齢関係なく仲良くしたい”という本音も語ってくれた。同じく子育てをしながら頑張るママとして、有益な会話をしたいという気持ちを持っている。

 しかし、ひと回り以上違うアラフィフママたちは、自分の価値観や人生経験を押し付けてくることが多いとも感じている。それも、“良かれと思って”やっているか困っているようだ。他にも、異なる意見を持っていることを伝えると、敵を見つけたかのように論破してこようとするのも辛いと語っていた。

 子どもという共通点のみでつながっているママたち。同年代でも、その中からフィーリングの合うママ友を見つけるほうが難しい。

 それに加え、今は早婚と晩婚が二極化していることもあり、ママの年齢差も広がっている。“おせっかいなアドバイス”だと分かっていながらも、口をはさみたくなるママもいるかもしれない。だが、その言葉を相手がどう感じるかを考えて発言することは、ママたちを年齢で“分断”させないためにも必要な気遣いだろう。(取材・文=吉田みく)