彼のプロデュースするワンダーガールズのアメリカ進出をはじめ、世界に版図を広げようという野心が垣間見えるシーンは多い。

 田家氏によれば、制作する楽曲からも、常に海外を意識していることが見て取れるという。

「音数が少なくシンプルな曲がトレンドの世界的な流れに沿って、音を重ねるのではなく、引き算で考えて作っている。一方、日本の楽曲はガラパゴス化していて、音を重ねがち。そこでNiziUのプレデビュー曲は、その中間あたりの音数に絞り、良いあんばいを保ったポップスに仕上げた。日本で受け入れてもらいつつ、海外を視野に入れて最先端のサウンドで作る精神を忘れていません」(同)

 はたして、ガラパゴス化した日本の音楽シーンに風穴を開けることになるか。「ニュータイプ」のプロデューサーの手腕が注目される。(取材・文=AERAdot.編集部・飯塚大和)