卒業生が節目に「帰星」する学び舎 浦和明の星女子 (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

卒業生が節目に「帰星」する学び舎 浦和明の星女子

連載「中学受験のプロが魅力に迫る 私学探宝」

このエントリーをはてなブックマークに追加
矢野耕平dot.
さいたま市緑区の浦和明の星女子中学・高等学校(写真:同校提供)

さいたま市緑区の浦和明の星女子中学・高等学校(写真:同校提供)

職員室前で先生に質問をしている生徒たち。入り口脇には大きな黒板が設置されている(写真:同校提供)

職員室前で先生に質問をしている生徒たち。入り口脇には大きな黒板が設置されている(写真:同校提供)

 話を聞いた卒業生の女性(27歳)も、第1志望校は早稲田実業だった。浦和明の星女子に初めて来たのは、なんと1月の入試当日のことだったという。それでも、今では年に2、3回は「帰星」するほど母校への愛着がある。

「大学を卒業したり、就職や転職をしたりといった節目には、先生方に近況報告をします。あとは、同級生たちとやり取りしている中で、『そろそろ帰星しようか』と約束をして学校を訪れることもあります。そうそう、所属していたテニス部の後輩の様子を見にいくこともあります。母校に行くとホッとするし、落ち着けるんですよね」

 彼女は中高6年間を振り返り、こう語る。

「あなたたちはひとりひとり特別なのだから『個』を大切にしなさい。そして、他者の『個』も同様に尊重しなさい。その上で『自立しなさい』。そんなことを言われ続けたように思います」

■「自立」することをつき付けられる6年間

 同校は埼玉県唯一のカトリックミッションスクールである。教育モットーは「Be your best and truest self(最善のあなたでありなさい。そして最も真実なあなたでありなさい)」。

 高野先生はこう説明する。

「『ほんとうの自分を目指しましょう。そのためには、ありのままの自分を受け止めること、そして、周りの人と互いに助け合うことが大切です』という思いが込められています。あなたが与えられた使命は何か。それを考えながら学校生活を送ってほしいのです」

 同校の卒業生たちの進路は多岐にわたるという。前出の卒業生はこう語る。

「学校側はいわゆる『一流大学』に進学することを重視していません。自分の本当にやりたいことが実現できる大学・学部・学科はどこなのか。いま振り返れば、そのやりたいことを見つける6年間だったのですね」

 彼女の言葉を伝えると、高野先生はほほ笑んだ。

「その通りです。高校生になると多くの大学入試を意識した講習がありますが、あくまでも希望制であり、強制ではありません。あなたが必要だと考えるものを自ら選びなさいという姿勢を貫いています。ある意味厳しいですよね。その分、普段から個々に合わせたきめ細かな指導を心がけています」


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい