ツアー通算44勝はレフティとしてはもちろんツアープロとしても突出したもので、メジャーではマスターズで3回、全米プロゴルフ選手権が1回、全英オープンが1回の通算5勝。全米オープンは6回2位(タイを含む)になっており、米国で最も人気のあるアスリートの一人といえる。

 さらにミケルソンには、他のレフティと違う点がある。それは、ミケルソンはゴルフ以外は右利きということ。幼少期に父親のスイングを真似するため、父親の横に立ち、スイングを鏡で見るようにクラブを振っていたことからレフティになったという。

 今季のミケルソンは、終了したばかりのWGCフェデックス・セントジュード招待で3打差2位タイと、50歳にして若手を蹴散らし優勝まであと一歩に迫った。稀代のレフティに衰えという言葉は無縁。史上最強レフティは、これからシニアツアーとの二足のわらじで、さらなるレフティ伝説を紡ぐことになりそうだ。