首都圏でも注目! 旬の魚で地域と子育てをサポートする、三重発の離乳食材サービス (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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首都圏でも注目! 旬の魚で地域と子育てをサポートする、三重発の離乳食材サービス

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石井聖子dot.
目の前は海という環境に会社がある。潮風を感じるこの場所でアイデアが生まれ、地元漁港であがる新鮮な魚が離乳食に(写真提供:ディーグリーン、以下同)

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「mogcook(モグック)」に興味を持って入社したIターンスタッフが業務のメイン担当を務める。欠かせないのは地元の人たちの協力だ

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白身・赤身の3種類の魚が、10g×計15パック入る「お魚だいすきコース」。お魚図鑑やレシピカードも同梱されて届く

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新鮮なままカットとスチーム加熱をし、冷凍。魚そのものがわかる状態にもこだわる。温めてすりつぶすだけでもよく、色々なアレンジもできる

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絵を描くのが好きだったことがデザイン業につながったという東さん。「漁師だった父も絵が好きで、よく一緒に描いていました」

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「やってみる」からスタート 適正価格で漁業を守りたい

 次世代をつなぐ子育て、食育の応援と共に目指すのは、適正価格の商品作りだ。

 漁業大国と言われた日本だが、輸入水産物の増加、魚離れなどによる消費減少、さらに海流の変化もあり、取り巻く環境は厳しい。

「魚の売値がどんどん下がり、水産加工業者も漁師も減っており、このままでは20年後にはおいしい魚が食べられなくなるかもしれません。歯止めをかけるためには適正な値段で魚を売れるようにしなくては」

 もちろん根本的な解決には遠いが、少しでも足がかりを作ることができたらと考えている。

 スタートから6年。離乳食以外のさまざまな産物も加えて、サービスの充実を図ってきた。デザインと視点が違う事業は、ユーザーの反応がダイレクトにわかるのが面白い。販売の実績を積むことで、地域で販促に関する話がしやすくなり、より具体的な相談も受けるようになった。いいサイクルが回り出している。

「信条は、とりあえずやってみる。やらないと何がよくて悪いかもわかりません。また、外国で必要に迫られて協調性が育まれ、多国籍な環境でカルチャーショックを受けたことが視野を広げてくれ、それも今の仕事に役立っています。ネットは便利ですが一方的な情報しか入らないし、リアルでしかわからないものもあります」

 地域の困りごとのソリューションとして考えたことが、たまたまサステナブルにつながっていたという東さんだが、それはこれまでに培った広い視野と、行動力ありきの結果と言えるだろう。 (文・石井聖子)

東 城(ひがし・じょう)
1974年三重県生まれ。国内にあった米国系の大学からロンドンのマルボロカレッジへ留学。留学中に知り合った台湾人の仕事を手伝い、ネットサービスを学ぶ。帰国後、ホームページ制作会社勤務を経て、2002年にデザイン企画業で独立し、07年ディーグリーンを設立。


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