――失礼ですが、映画に出てきたご自宅(高松市内のアパート)が政治家が住む家らしくなくてビックリしたという声が多いんですが、そういうことに不満はないですか?

 けっこう話題になってますよね。ネット上では4万7千円の家賃が4万円とか安く書かれてたりしてますね。そりゃ、ありましたよ。漠然とマイホームとか、夢見るじゃないですか。地方では30代後半ぐらいになると周りはみんな一軒家を建てるし。弟さんのところとか身近な人も建てていて……。でも、今はもう子どもたちも巣立って、必要性は感じていません。

 今は小川議員の香川事務所で、フルタイムで働く明子さん。話していて、気さくで飾らず、近所だったら「お饅頭もってきたよ~」って上がりこんでダベりたくなる、そんな女性だと思った。そして、やっぱり、これは聞いておかないとならないだろう。

――小川議員には総理大臣になってもらいたいですか?

 なってもらいたいというイメージはないです。世の中の声、必要と求められるなら、それは巡ってくるでしょう。選挙もそうですが、自分だけが頑張ってもどうしようもないから天に任せる部分があります。

――もし総理大臣になったら永田町に住まなきゃいけないですものね。

 いやあ、それは大変ですね。想像つかない段階に行く感じですね。

――個人的には、“あきえ”より断然、あきこだなと思いますが。

 恐れ多いですよ、あはははは。

●和田静香(わだ・しずか)/1965年、千葉県生まれ。音楽評論家・作詞家の湯川れい子のアシスタントを経てフリーの音楽ライターに。趣味の大相撲観戦が高じて最近は相撲についても書く。著書に『スー女のみかた 相撲ってなんて面白い!』『東京ロック・バー物語』など。