■実は子役出身で芸歴10年以上

 きっちり自分の意見は持ち、回りに流されない性格のようだが、異性についても個性的な考えを持っているようだ。

「以前放送されたバラエティ番組で『気が利かないお店のチョイスをする男性』『ハイスペックアピールをする男性』など、女性の気持ちが分かっていないと感じる男性についての街頭インタビューに対し、『女性って面倒くさいですね』『あんまり共感できなかったです』と持論を展開。気が利かないお店のチョイスについては『選んでくれてるんだから、いいじゃんって思う』と言い、ハイスペックアピール男性については『アピールしたいくらい、あなたに対してプライドを持ってるんだからいいと思う』など、独自の見解を明かしてました。永野の場合、見た目が可愛らしい女性ながら自分の考えをしっかり持ち、ドリフトを決めるような男っぽさもある。そんな人間性ゆえ、男女問わず好かれる可能性を秘めていると思います」

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、永野の魅力についてこう分析する。

「飾らない透明感あふれる笑顔に加え、ナチュラルに醸し出される清潔感があり、常にフレッシュな印象を与えてくれる彼女ですが、実はデビューが9歳という実力派。11歳の時、隠れた名作と呼ばれたNHKの子ども向け道徳ドラマ『時々迷々』で主演を務め、他とは違う存在感を放っていました。現在放送中の『親バカ青春白書』では、新垣結衣の娘という設定にもまったく違和感がないですし、アドリブとも演技ともつかない変幻自在の芝居を繰り広げるムロツヨシ相手にも堂々とした演技を見せています。ドラマが終わる頃にはきっと女優として一歩も二歩も成長していることは確実で、まだ20歳ということもあり、伸びしろは十二分にあると言っていいでしょう。これから先、どんな形で女優として大きくなっていくのか今から非常に楽しみですが、無理に背伸びをせず、年齢相応に役と実績を積み重ねて欲しいと思いますね」

 インスタグラムでは「親バカ~」で共演している今田美桜や、「半分、青い。」で共演した奈緒との仲睦まじいショットなども披露。同世代の女優との交流も盛んなようだ。数々の話題作に出演している永野だが、同世代の女優とは一線を画す独自のポジションを確立するかもしれない。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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