いま英語業界で話題の教師がいるという。独自の人材教育・育成のための英語学習Eラーニングシステムを開発し、自身はTOEIC990点満点、TOEFL120点満点という輝かしい実績を持つ山内勇樹さんだ。高校時代にバスケットボールで全国大会に出場し、卒業後は単身渡米し、偏差値30からUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に進学した。いまでは日本全国に300人近い生徒を抱え、語学教育・留学サポートを行う「Sapiens Sapiens」の代表取締役でもある。業界内でもその名は知られ、「英語の先生が教えを請う英語教師」として話題になっているという。その山内さんに自身の生い立ちや英語学習のコツ、今後の目標などについて聞いた。

【写真】海外ドラマで全編英語での演技に挑んだアイドルといえば

*  *  *

――いきなりですが、どうすれば英語を話せるようになりますか?

 その質問は毎日何度もされる質問です(笑)。実は英語を話すこと自体はそれほど難しいことではありません。まずは分野を絞ることが需要です。例えば、英語を話したい理由が「海外で取材をしたい」だった場合、そのシチュエーションで使われる英会話や単語はある程度絞られます。相手の話していることのすべてを理解しようとせず、分野ごとに使われる単語を集中的に覚えることで、相手の話していること、そしてこちらが伝えたいことのキャッチボールができるようになります。まずはそこが入り口となります。

――では、海外で生活をしたい場合は?

 その場合も同じです。生活のなかの分野を絞って単語を覚える。例えば、レストランで使われる英語や道案内のときに使われる英語などです。それぞれの分野をひとつずつ学んでいって、それから横に展開していく。そうすることで時間と共に守備範囲が広くなっていきます。ありがちなのは”浮気”をしてしまうこと。参考書を買って難しい文法の勉強をしてみたり、複数の分野を同時に学んだりすると、途中で挫折する生徒が多いという印象です。単語、文法、リスニング、ヒアリングなど、一度にすべてをやらない。もちろんTOEICなどの資格取得を目指す場合は別です。まずは分野を絞り、単語を覚え、横に展開していくことに集中してみてください。

次のページ