・ジョーンズ:B

大きな期待を背負って入団。シーズン初めから外野の緩慢な守備に対する批判が多く、7月に入ってからは主に指名打者での出場が続いている。打撃に関してもここまで打率.253、3本塁打、8打点と可もなく不可もなくという成績だが、長打のある選手が常に4番にいるというのは昨年までのオリックスにはなかった部分である。ここから状態が上向くかどうかで評価が大きく左右するが、来日当初の体型に戻して動きのキレを出せるようになるかがポイントとなりそうだ。

・ロドリゲス:B

入団時の期待はそこまで大きくなかったが、ここまで打率、本塁打、打点全てにおいてジョーンズを上回る成績を残している。特に素晴らしいのが得点圏打率で、ここまで.364とチームでは2番目(※規定打席以上)の数字を叩き出している。粗さはあるものの、少しこすったような打球でも軽々と外野の頭を超えるパワーは光るものがある。また長いリーチで、外の変化球にも意外に対応できるのも長所だ。守備面は不安があるだけに、ジョーンズが動けるようになるのであれば、できれば指名打者で起用したい選手である。

(文・西尾典文)

●西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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