ツアーきっての美しいスイングとともに、注目が集まるのはその美貌。170cmの長身とクールビューティーな雰囲気を持つものの、笑顔を忘れないキム・ハヌルは「スマイル・クイーン」と呼ばれる。プロ意識も高く、常にミニスカートでトーナメントをプレーし、韓国語で「空」を意味するハヌルにちなみ、スカイブルーを取り入れたウェアでファッションリーダーにもなっている。イ・ボミとは異なる近づきがたい印象がありながら、明るく親しみやすい性格を持つ、彼女のギャップに惹かれる熱狂的なファンは多い。

 キム・ハヌルの麗し系を継ぐ(?)のが、「セクシークイーン」アン・シネである。移住先のニュージーランドでゴルフを始めた彼女は、同国代表としてプレーした経験も持つ。その後、KLPGAツアーで3勝 、日本では2017年からプレーしている。いまだJLPGAツアーではトップ10フィニッシュはないが、日本初襲来でセクシークイーン旋風を巻き起こして以来、人気は絶大である。超ミニスカートに、ビビッドカラーのタイトウェアを身にまとい、果敢にピンを攻め続けるプレースタイルにファンは魅了されている。昨年は史上最難関と言われたJLPGAプロテストに合格した。実力を示すのはこれからである。

「次世代セクシークイーン」とニックネームが付いたのがユ・ヒョンジュ。韓国国内では主だった成績は残していないものの、2019年のJLPGA初参戦で注目度が急上昇した。タイプは違うが、アン・シネ同様、タイトなウェアがファッションモデルのようなスタイルを際立たせていた。身長172cmで1994年生まれの26歳。今シーズンはJLPGAのツアーカードを持たないため、国内でプレーを見ることのできる可能性は低いが、次世代セクシークイーンの再襲来が待ち望まれている。

 もう一人、忘れてはならないのはユン・チェヨン。KLPGAツアーでは1勝のみだが、日本ツアーには2014年からスポットでプレーし、2017年から本格参戦している。教科書通りの美しいスイングで、ショートゲームとゲームマネジメントが武器のゴルフをする。いまだ日本では頂点に立ってはいないが、3年連続シード権を確保しており、実力は証明済み。過去に2位を4度記録しており、すぐそこに優勝カップは待ち構えている。元祖美女ゴルファーとも呼ばれ、韓国では人気と実力を兼ね備えた選手が選ばれるKLPGAツアーアンバサダーを2009年の初代から務めていた(過去イ・ボミ、キム・ハヌルらも選ばれている)。アイドル系ともセクシー系とも異なる正統派として日本でも人気が高い。

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今後は美女ゴルファーの来日は減る?