しかし、高島は会見で涙を流しながら、高知のことを「同志のような、親友のような」と表現。こう続けた。

「彼の不倫よりも、やっぱり絶対手を出してはいけないことに手を出してしまった、彼の思いの方が不思議で不思議でしようがなくて。(略)今は妻としての責任があると思う。彼が深く反省し、マイナスから更生して人生をやり直していくか、見極めたいとも思います」

 その2カ月後、ふたりは離婚したものの、高知はのちにこう振り返っている。

「でも、そんな彼女の姿が、いま僕が生き直そうと思える力になっています」(週刊女性PRIME)

 たしかに、彼にとって高島は特別な存在で、もし出会えていなかったら、人生はもっとひどいものになっていたかもしれない。というのも、彼は今春「女性セブン」で、生い立ちを告白。父がヤクザで、母はその愛人だったこと、その後、母はもっと大物のヤクザの愛人になったが、彼が高3のときに自殺したことを語った。そんな過去を持つやんちゃな男を、高島は公私にわたってサポートしてきたわけだ。格下といわれた相手を、一時はそこそこの芸能人にまで引き上げたのである。

 この、愛した男を引き上げたいという欲求は、元ヤン系の女性に多く見られる特徴で、三原じゅん子もそうだった。二度目の夫・コアラを自分の事務所に移籍させ、バラエティー番組やダイエット広告などで積極的に共演。結局、コアラの浮気から離婚へと至ったが、当時はマジで夫をスターにするつもりだったのだろう。なお、元ヤン的には「本気」とか「真剣」と書いて「マジ」と読ませるのが正しい表記かもしれない。

 木下の場合も、年上の藤本を「ブサイク」呼ばわりしながら、服をコーディネートしてオシャレに変身させた写真をインスタグラムにあげるなどしていた。自分の力で「イケてる男」に引き上げたいという欲求が働いていたのではないか。藤本が今、木下をサポートしようとしているのも、一種の恩返しというか、そういうツンデレ的な尽くされ方(?)が意外と心地よかったのだろう。

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不倫には甘い一面も