石橋貴明のYouTubeでは「買うシリーズ」が復活した(C)朝日新聞社
石橋貴明のYouTubeでは「買うシリーズ」が復活した(C)朝日新聞社
「オギーの鎖骨は二度折る!おぎやはぎに内緒で「メガネびいき」生放送に乱入しちゃったでしょ。」の回では生放送中のおぎやはぎのスタジオに乱入(石橋貴明公式YouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」より)
「オギーの鎖骨は二度折る!おぎやはぎに内緒で「メガネびいき」生放送に乱入しちゃったでしょ。」の回では生放送中のおぎやはぎのスタジオに乱入(石橋貴明公式YouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」より)

 コロナ禍によるステイホームの影響か、それとも芸能界の地殻変動によるものなのか。芸能人YouTuberが大量発生しつつある昨今、ついにあの石橋貴明(58)が殴り込みをかけたことが話題になった。

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 YouTubeに開設された「貴ちゃんねるず」はたった半月でチャンネル登録者数は65万人を突破(17日現在)。これは驚異的な数字と言っていいレベルだ。しかし、大物芸人とはいえ、なぜ石橋はここまですんなり受け入れられたのだろうか。放送作家は次のように語る。

「近年、とんねるずが視聴率が取れなくなったとはいえ、お笑い界で長らく高視聴率番組を輩出し続けたいわば“金看板”ですから、これぐらいの反響があって当然といえば当然です。加えて、とんねるずの芸風がそもそも部室でワイワイ盛り上がるような“部活ノリ”であり、スタッフを常に巻き込んで過剰なまでに騒ぎ立てる芸風は、実はYouTubeのノリと近い。関西出身の芸人たちが漫才ネタだったり、すべらない話でポジションを築き上げたのに対し、とんねるずはこの“部活芸”でここまでやってきたことは、自他ともに認めています」

 テレビやラジオで楽屋話をいつも披露し、テレビカメラを壊したり、若手芸人の揉み上げを剃ったり、落とし穴にハメたり、無理やり高級時計を買わせたり……こうした、とんねるずが築き上げてきた“笑いの方程式”に影響されたYouTuberはたくさんいるはず。むしろ、石橋はYouTuberの始祖と言ってもいいかもしれない。

「自身のチャンネルでの演出は、かつてのレギュラー番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』の総合演出を務めていたマッコイ斎藤さんが担当しています。マッコイさんもまた、『毒キノコを食べてみた』『顔面タバスコパック』などYouTuberたちのお手本になるような過激な作品をDVDマーケットでやりまくっていた人なので、この布陣は最強。ある意味、人気が出て当然と言えるのです」

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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