料理って味付けや、盛り付け、具材選びも自分なりに自由に工夫できるのが面白い。
オムレツや丼物もよく作ったし、汁なしラーメンにホワイトアスパラを入れてみたり、春巻き用の皮を麺みたいに細く切って麺料理に使ってみたり、時にはザリガニを煮込んだり、いろんな料理を作ったよ。
ボクは、レシピを一切見ないようにしている。レシピを見ちゃうと、創造力がなくなっちゃうでしょ?
ボクは、アイドル「豆柴の大群」でも作詞をしたり、アドバイザーもやってるから、自分をクリエイターだと思ってる。だから、料理とはいえ、自分の感覚を大事にしたい。クリエイティブな能力を下げたくないんだ。
SNSでも「腐ってる」とかみんなに散々批判されたけど、15日煮込んだ「おでん」だって、すごい美味しかったんだよ? 具材を入れるたびに、ダシがだんだん濃厚になってくるし、匂いも全然平気だった。「おでんラーメン」や「おでんのアヒージョ」なんかにもアレンジしたりして、すごく楽しかったし。
なのに、煮込み始めて10日目ぐらいに母親から「それ以上は煮込んじゃダメ」って連絡きたから、しぶしぶやめた。ほんとうは1か月は煮込む予定だったのに…。
●恋人に食べさせたい自慢の一品
料理は、もう完全にボクの「モテスキル四天王」に入っちゃった。
ちなみにボクの「モテスキル四天王」は、「カポエイラ」、「社交ダンス」、「アロマコーディネーター」、そして「料理」だよ。
やっぱり、いつかは恋人にもふるまってみたい。
もう「クロ’s キッチン」だね。
これまでは、恋人に料理をふるまわれたいって願望が強かったけど、今では完全に逆。
もし、実現するなら、「おでんのアヒージョ」を作りたいな。
数日間煮込まれたおでんのダシを、パンにつけて食べるともう最高。おしゃれだし。これは、絶対にハマる。おでんのダシは万能なんだ。「つけめん」にして、食べるのもオススメ。
恋人には、料理の見た目とか、SNSの評判とか、偏見に惑わされずに食べてほしいから、目隠しさせて食べさせてあげるのもいいかも。
「ほら、美味しいでしょー?」って。
みんなボクの「おでん」を警戒しすぎだしん。
(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)