昨年ワールドシリーズを制したナショナルズ時代のパーラ(写真/gettyimages)
昨年ワールドシリーズを制したナショナルズ時代のパーラ(写真/gettyimages)

 先月19日に開幕した日本のプロ野球。まだスタートしたばかりで未知の部分も多いが、ヘラルド・パーラ、アダム・ジョーンズ、アルシデス・エスコバーの大物助っ人3人には大きな注目が集まっている。

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 彼らはメジャーでも知名度抜群、別格な存在であった。日本でも開幕から実戦でのプレーも披露しているが、“真の実力”が出てくるのはこれからだろう……。MLB在籍中に3人が自らのプレーについて語ったことを振り返りつつ、どこに自信があり、どこが強みなのか今一度確かめてみたいと思う。

 また、メジャーリーグアドバイザー兼野球アナリストの大慈彌功氏が、NPBでの成績も予想してくれた。

 まずは開幕から期待に違わぬ活躍を見せているヘラルド・パーラ(巨人)。メジャーで結果を残してきた適応力はさすがだ。阪神との開幕3連戦では2本塁打を放つなど、結果を出した。話題となった『シャークダンス』とともに、実力で日本のファンに名前を売っている。

 パーラは04年にアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約すると、09年5月にメジャー初打席初本塁打の鮮烈デビューを飾った。11、13年にはゴールドグラブ賞を獲得し、その後4球団(ロッキーズなど)を渡り歩く。19年途中にワシントン・ナショナルズに移籍し世界一に貢献。登場曲『ベイビー・シャーク』が大人気となり、チームの象徴のような存在になった。

 MLBの通算成績は、1466試合出場、1312安打88本塁打522打点96盗塁。

 メジャーでレギュラー選手として結果を出し始めた2010年、パーラは以下のように自身を分析している。

「身体も大きくないし(身長180センチ)ロングヒッターではない。打撃では素直にバットをラインでぶつけていくことを意識している。そのため常にリラックスした状態でいることが大事。柔軟性があればボール球に対してバットを止めることができる。四球での出塁も重要な仕事。守備は捕球後の送球を大事にしている。捕球から送球への動作に素早く移ること。相手走者を刺すことができれば本当に気分が良いからね」(パーラ)

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パーラはどのぐらいの成績残しそう?