4年後となるとファジーカスは39歳となり、ロシターの34歳、エドワーズの36歳に比べると年齢的にかなり不利になる他、世界を相手にした戦いになるとファジーカスはディフェンス面で大きな不安を残す。現状ではロシターかエドワーズが帰化枠での代表候補だが、これからの4年間で新たな帰化選手が生まれる可能性も十分。誰が残るにしても、帰化枠の選手は八村とともにフロントコートで長い時間をプレーすることになるだけに、日本代表の将来を左右する存在とも言える。

 簡単ながらこうして想像してみると、どのポジションもこれまで以上にレベルアップしていることは必至。東京五輪すら来年に開催予定なのでせっかちな話ではあるが、いずれにしても将来の日本のバスケには明るい光が差し込んでいる。(文/田村一人)