第7世代の中心になりつつあるEXITのりんたろー(左)と兼近大樹(GettyImages)
第7世代の中心になりつつあるEXITのりんたろー(左)と兼近大樹(GettyImages)

 コロナ禍で芸能界でもとくに大きな影響を受けたといわれるお笑い芸人だが、逆に評判を上げた芸人もいる。その筆頭はEXITだろう。昨年から「第7世代」の芸人たちがクローズアップされるなか、「M-1グランプリ2018」で優勝した霜降り明星が同世代の牽引役とされてきた。しかし今、ふたをあけてみれば第7世代の中心はEXITの2人になりつつある。

【写真】元祖チャラ芸人といえばこの人

「総合的に見たら霜降り明星は別格です。ただ、タレント力というかお客さんを引っ張る力で現状トップにいるのはEXITですね。吉本の男前・ブサイクランキングに両方でノミネートされたり、女性人気も抜群に高い。見た目や態度とは裏腹に、ネタも丁寧に作り込まれており、お笑いファンも満足させています。バラエティ番組で『実はいいヤツ』『実はオジサン』などフリオチがつくキャラクターもわかりやすくて、制作サイドにとっても使いやすい存在だと思います」(放送作家)

 そんなEXITの兼近大樹(29)が「ワイドナショー」(フジテレビ系/6月21日放送)に出演し、ジャニーズ事務所を退所した手越祐也(32)に言及。「チャラ兄さんとして慕っていた」と発言し、話題となった。EXITといえば、ネオパリピを自称し、チャラ芸漫才が売りのコンビだ。「ナイトプール」などチャラい若者用語を用いながら、うまくネタを重ねて舞台でもしっかり人気をつかんでいる。

「EXITのチャラ芸の源流はもともと、りんたろー。が組んでいたコンビ・ベイビーギャングの相方、北見寛明が作った流れです。北見さんは不祥事により事務所を解雇され、今はオフィス北野(現・株式会社TAP)に所属してピンで芸人活動を再開しています。身長190センチ以上あるイケメンでまさにパリピ感ありますね。2人でやっていたのが、チャラさ自慢をするネタだったんです」(同)
 
 既存のチャラ芸を高度に完成させたからこそ、今のEXI人気があるのだ。では、もともとチャラ芸のルーツはどこにあるのか。

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狩野英孝やぺこぱも元々チャラ芸人からスタート