現在の基本給は15万円。残業代が出るので、それを合わせると毎月25万円ほどの収入があるという。

 残業ありきでシフトが組まれるため、繁忙期になると、週6勤務は当たり前。仕事は楽ではない。でも残業した分は給与に反映されるので頑張ることができる。さらに「頑張れる」のには、もうひとつ理由がある。

「実は彼女がいるんです。それが今の一番の支えですね」

 飯田さんは、インタビュー中で一番の笑顔になった。お相手はどのような女性なのか。

「オンラインゲームで知り合った38歳のシングルマザーの女性です。15歳、12歳、6歳の3人の子どもがいます。今は一緒に住んでるんですよ」

 交際期間は5年弱。子どもが成人するまでは籍を入れないとお互いに決めているという。

 住まいは都内にある1LDKのマンション。築30年ほどで決して広くはない。もともと飯田さんが住んでいた家に、彼女と子どもたちが転がり込んできた形だ。精神疾患を抱えながらもアルバイトを頑張り、子育てをする彼女に対して、飯田さんはできる限りのことをしてあげたいと考えている。金銭的なサポートをすることもあるようだ。

 ただ、下世話ながら心配してしまうのが、飯田さんと彼女の2人だけの時間の作り方。1LDKに子どもが3人もいるとなれば、2人っきりになる時間もないのではないか。

「お恥ずかしながら、漫画喫茶で2人の時間をつくっています。ラブホテルは予算オーバーでして……」

 彼女の一番上の子どもはもう中学生なので、休日には下の子たちのお守りをお願いして、2人で漫画喫茶へ行っているという。

「のぞかれているかもしれない、けど背に腹は代えられないです」

 彼女も同意しており、長年この方法で“密な時間”を捻出しているらしい。

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「コロナでクビ」が一番恐い