そして直近の2018年のロシア大会では、開幕2カ月前にハリルホジッチ監督が解任された中、西野朗監督が経験のあるベテランを重視したことで多くの若手陣がメンバー落ちした。特に海外移籍1年目でブレイクし、代表デビュー戦でゴールも決めた中島翔哉は日本の“切り札”として期待され、ハリルホジッチ監督も絶賛していたが、監督交代のあおりを受けて落選。同時に、W杯最終予選のヒーローであった井手口陽介もメンバー漏れ。井手口の場合は、W杯出場を決めた後に海外移籍したことが裏目に出て世界デビューのチャンスを逃した形となった。

 次のW杯は2022年のカタール大会。現在のコロナ禍の影響によって今後のスケジュールが不透明で、森保一監督の求心力低下も忘れ去られているが、果たして誰が予選で活躍し、誰が本大会で輝くのか。どちらか片方ではなく、両方の舞台で躍動することができる、タフで勝負強い選手が必要になるだろう。