メジャーでも屈指の大砲だった元阪神フィルダー (c)朝日新聞社
メジャーでも屈指の大砲だった元阪神フィルダー (c)朝日新聞社

 新型コロナウイルス拡大の影響で開幕が遅れていたプロ野球が、いよいよ6月19日に開幕を迎える。今シーズンも様々な見どころがあるが、最も注目を集めていることの一つが、大物助っ人と呼ばれるメジャーリーグで実績のある選手が多く来日したことだ。

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 今シーズン、オリックスのジョーンズ、巨人のパーラ、ヤクルトのエスコバーなどがどういった活躍を見せてくれるか非常に楽しみだが、過去にもMLBで実績を残した選手が日本でプレーしている。

 だが、期待を大きく裏切った選手も多く、加えて帰国後に活躍したケースもあるため、メジャーでの功績が忘れ去られている感もある。そこで、今回はMLBだけの成績をもとに、日本プロ野球でプレーした助っ人たちのベストナイン(救援投手、DHを含む)を選出したいと思う。

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■先発投手:ビル・ガリクソン(巨人)

 次点:ブラッド・ペニー(ソフトバンク

1987年シーズンにレッズとヤンキースで14勝をマークし、その翌年に鳴り物入りで来日したガリクソン。巨人入り前にすでに101勝をマークしていたが、巨人退団後も変わらずにMLBで高いパフォーマンスを見せた。帰国後の1991年にはタイガースで20勝を挙げ最多勝を獲得するなど、14年間の通算成績は162勝136敗、1279奪三振、防御率3.93とメジャーでもエース級の活躍を披露した。

次点は日本では完全に“ダメ助っ人”となってしまったが、MLBではドジャース時代の2006年に16勝を挙げ最多勝を獲得し、オールスターにも2度選出されたペニーを選んだ。初めて選ばれた2006年の球宴では先発投手を任され、2008年には開幕投手も務めている。

■救援投手:リッチ・ゴセージ(ダイエー)
 
 次点:ボビー・シグペン(ダイエー)
 
ヤンキース時代の2度を含む3度のセーブ王に輝き、メジャーリーグの殿堂入りを果たした伝説的右腕ゴセージ。メジャーでは22年間通算で124勝107敗、1502奪三振、310セーブという成績で、球宴には9度選出。凄い選手であることは成績を見ても明らかだが、MLBで123勝を挙げ、米国でもセンセーションを巻き起こした野茂英雄ですら全く票を集めらず達成できなかった殿堂入りを果たしていることが全てを物語っている。

ゴセージと同じくダイエーに所属したシグペンもホワイトソックス時代の1990年にリーグトップの57セーブをマークし、最優秀救援投手賞を受賞した実績の持ち主。シーズン57セーブは長いメジャーの歴史の中でも2位タイの数字である。

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来日した選手が少ない捕手は?