天龍源一郎が語る“ペットと動物”の思い出 大横綱・大鵬が犬を飼えなかった理由とは (2/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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天龍源一郎が語る“ペットと動物”の思い出 大横綱・大鵬が犬を飼えなかった理由とは

連載「70歳からのはっけよい!」

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天龍源一郎dot.#プロレス#天龍源一郎#相撲
天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう)/1950年、福井県生まれ。「ミスター・プロレス」の異名をとる。63年、13歳で大相撲の二所ノ関部屋入門後、天龍の四股名で16場所在位。76年10月にプロレスに転向、全日本プロレスに入団。90年に新団体SWSに移籍、92年にはWARを旗揚げ。2010年に「天龍プロジェクト」を発足。2015年11月15日、両国国技館での引退試合をもってマット生活に幕を下ろす(撮影/写真部・掛祥葉子)

天龍源一郎(てんりゅう・げんいちろう)/1950年、福井県生まれ。「ミスター・プロレス」の異名をとる。63年、13歳で大相撲の二所ノ関部屋入門後、天龍の四股名で16場所在位。76年10月にプロレスに転向、全日本プロレスに入団。90年に新団体SWSに移籍、92年にはWARを旗揚げ。2010年に「天龍プロジェクト」を発足。2015年11月15日、両国国技館での引退試合をもってマット生活に幕を下ろす(撮影/写真部・掛祥葉子)

「ドーベルマンは飼ってみたいと思ったね。飼い主に忠実で強いだろう」(撮影/写真部・掛祥葉子)

「ドーベルマンは飼ってみたいと思ったね。飼い主に忠実で強いだろう」(撮影/写真部・掛祥葉子)

 家族のためと思って飼ったのはいいが、トイレの掃除やエサの買い出しは俺の役目になってしまった。3匹もいるとトイレの掃除が大変なんだよ。それを毎朝俺がやって……。女房や娘にやらせてもいいんだけど、一番朝早く起きるうえに、きれい好きなもんだから、俺がやらざるを得ないんだよ!これは大変だったね。家族がもっと協力してくれると思ったが!(笑)

 まあ、それでも家に猫がいると、気持ちにワンクッションできて心が和むし、うちの猫は賢くてかわいかったよ。特にトムは賢かった。ある日、テーブルの上に晩ご飯の魚を置いていたら、猫の本能なのか、それを盗ってバーッと逃げていった。俺も自分の飯を盗られたもんだからカーッとなって追いかけて、部屋の隅に追い詰めたんだ。そしたらトムは俺に向かってガーッと威嚇してきてさ……。あまり追い詰めるとかわいそうだと我に返って、そこでやめたんだけど、トムはこのことをずっと忘れなかった。俺のベッドだけにおしっこをしやがった!俺の匂いがするから知っててやっているんだよ。女房や娘の性格がうつったのか、ジャンボ鶴田よりもしぶといやつだ!(笑)

 しかし、そんな猫たちも別れなければならなくなってしまった。嶋田家が引っ越しをしなければならなくなり、あちこち物件を探したんだけど、当時はどこもペットがダメでね……。「なんで猫がダメなんだ!」って怒ったけど、やっぱり動物の匂いはつきやすいからね。しょうがないから、知り合いに引き取ってもらったり、ペットショップにお願いして里親を探してもらったりして、どうにか新しい飼い主を見つけたよ。嫌々手放すことになって、すごく辛かったし、いい加減に試合放棄をしたような罪悪感があったなぁ。ただ、幸いにも猫たちはその後も長生きしてくれて、娘もよく会いに行っていたようで、幸せに過ごしていたようだ。

 ペットを飼ったのはそれが最初で最後。こんなに無意味に手放すんだったらもう飼うのをやめようと思ったよ。それに、家族がもっと世話してくれるかと思ったらしてくれないから! 


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