最後に近年のロングヒッターとして忘れてはならないプレーヤーがいる。PGAツアーで活躍する松山英樹だ。環境が異なるため単純比較はできないが、松山は計測ホールでコンスタントに300ヤード以上を飛ばしており、今季のここまでの平均飛距離は304.7ヤード。これはPGAツアーでは45位に過ぎないが、アベレージで300ヤードを超す選手がほとんどいない国内においては間違いなくロングヒッターの部類に入る。

 ジャンボ尾崎が287.66ヤードでランクトップとなってから約四半世紀が過ぎ、ドライバーの進化とともに平均飛距離は約30ヤードほど伸びた。尾崎兄弟たちから幡地まで紡がれた国内男子プロの飛ばしの系譜は、これからどこまで記録を伸ばしていくことができるのか。まずは、ツアーが一日でも早く開幕してくれることを願うばかりだ。