その他、2009年のU-17W杯出場メンバーでいえば、FW宮吉拓実(京都サンガ)、MF高木善朗(アルビレックス新潟)、MF小島秀仁、MF堀米勇輝(ともにジェフユナイテッド千葉)、DF内田達也(ザスパクサツ群馬)らが「プラチナ世代」と呼ばれて期待を集めたが、いずれも思うような成長曲線を描くことができず、彼らの舞台は現在J2である。

「黄金世代」を上回ることが期待された彼らは、このまま看板倒れのまま終わってしまうのだろうか。実は、若年代では代表入りしていなかった同学年の面々を見ると、FW伊東純也(ベルギー/ヘンク)、FW武藤嘉紀(イングランド/ニューカッスル)、FW仲川輝人(横浜F・マリノス)、MF遠藤航(ドイツ/シュトゥットガルト)、MF小林祐希(ベルギー/ベフェレン)、MF大島僚太(川崎フロンターレ)、DF昌子源(ガンバ大阪)らがおり、世代としての評価は決して低くはない。

 しかし、「プラチナ世代」の言葉が生まれた頃に思い描いていた未来像からは、大きく異なった勢力図になっている。現に今、「プラチナ世代」を検索すると、ゴルフの小倉彩愛、古江彩佳、佐渡山理莉らがヒットする。サッカー界での「プラチナ世代」は、このまま“死語”になるのか。それでは寂しい。まだ彼らは27、28歳である。もうひと花咲かせるチャンスはまだ、残されているはずだ。