パーソナルスタイリストの長部愛さん。自宅から画面越しにアドバイスをする(写真提供:本人)
パーソナルスタイリストの長部愛さん。自宅から画面越しにアドバイスをする(写真提供:本人)
「フジマル料理部」のオンラインレッスンの様子(写真提供:フジマル)
「フジマル料理部」のオンラインレッスンの様子(写真提供:フジマル)
同じく「フジマル料理部」のオンラインレッスン。ソムリエによるワイン講習も好評だ(写真提供:フジマル)
同じく「フジマル料理部」のオンラインレッスン。ソムリエによるワイン講習も好評だ(写真提供:フジマル)
「ヨガ放題」のレッスンの様子。家の大画面テレビに映してレッスンを受ける人も多いそうだ(写真提供:アンダーザライトヨガ)
「ヨガ放題」のレッスンの様子。家の大画面テレビに映してレッスンを受ける人も多いそうだ(写真提供:アンダーザライトヨガ)

オンライン会議にオンライン飲み――。新型コロナウイルスの影響で広がった「オンライン活動」。昨今は、自分磨きもオンラインでできるようになった。

【オンラインで陶器市、百貨店催事の客層も変わった】

「在宅勤務で着る服に悩む」
「失敗しないネットショッピングのこつを知りたい」
 パーソナルスタイリストの長部愛さんがオンラインでサービスを始めたのは、お客さんからのSOSがきっかけだった。

■オンライン会議で着映えする服をオンラインでアドバイス

 長部さんはこれまで、対面でパーソナルスタイリングを行っていた。まずはカウンセリングで現在のワードローブや欲しい服を聞き、一緒に服を買いに行く。その後、着回し方法などをメールや電話でアドバイスする。

 実際に会った方が体形も把握できるし、試着にも行ける。これまでオンライン対応は考えていなかったが、4月に入ったころから、オンライン会議用の服やネットショッピングのアドバイスを求める声があがってきた。

「画面越しだと上質な素材の黒い服より、ラフな素材でも白い服のほうが、顔映りがよく清潔な印象になるのでおすすめです。目的によって服を選ぶポイントは変わるのです。画面で着映えする服を選ぶなら、カウンセリングもオンラインのほうが的確なアドバイスができると思いました」

 そこでオンラインパーソナルスタイリングを開始し、自身のSNSやメルマガで告知した。スタイリングの基本的な流れはこれまで同様だが、違うのはオンライン会議ツール「Zoom」を使う点だ。最初にZoomでカウンセリングをし、後日またZoomで、インターネットショップの画面を共有しながら服を選ぶ。購入した服が届いたら3度目のZoom。実際に着用してもらい、サイズチェックや、服に合わせるアクセサリーや髪形をアドバイスする。

「ネットショップだと試着はできませんが、サイズのチェック方法などをお教えすることはできます。小物は別のインターネットショップで探すこともできるので、オンラインのほうが便利ですね」

 サービスを始めて1カ月の間に10人の依頼があった。

「対面とオンライン、それぞれにニーズやメリットがあると実感したので、今後は両方続けたいです」


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