また、4月5日に放送された「ワイドナショー」でパワハラ疑惑の渦中にあったお笑いコンビTKOの木下隆行が出演した際、木下がユーチューブチャンネルを開設して騒動に関して謝罪をしたことを受け、指原は「再生回数、登録者数を謝罪動画で稼いでいるように見える」とコメントを放ち、こちらも「的確すぎる」と称賛の声があがった。

「TKO木下さんの謝罪動画に関して、指原さんは『どうせ謝罪するならオフィシャルのホームページでやるべきだった』と持論を展開しました。謝罪するという名目で、動画の再生回数を伸ばしたいという下心をたしなめたわけですから、視聴者から賞賛を受けていました。こうした彼女の目線は、ネットをよく知る指原さんならでは。他のコメンテーターは、そんな論点から話を展開することは無理でしょう。もはや情報バラエティ界では“ご意見番”の域といってもいいかもしれません」(放送作家)

 さらに指原がMCを務めていた「バチェラー・ジャパン(シーズン3)」も同様だ。同番組ではラストでバチェラーが最終的に選んだ女性とはすでに別れており、水面下で別の女性にアプローチをしていたという大どんでん返しが話題となったが、指原は怒りを顕ににし、思わず涙を流すという一幕があったのだ。計算高いコメントを繰り出す一方で、そんな感情的な一面もある。「そうした絶妙なバランス感覚を持っているからこそ、制作サイドはキャスティングしたくなる」(同)というのだ。

■「中途半端な年齢がネック」と苦悩

 ただし、本人は現状に満足していないのかもしれない。今回の検察庁ハッシュタグ騒動に関しても「逆に無難なコメントをしたことでリベラル勢から批判を浴び、本人は相当気にしているようです」(前出の週刊誌記者)だという。

「2019年にアイドルを卒業して以降、いろんな番組に出てはいますが、彼女のタレント性を考えると今の年齢でご意見番だけに収まるのはもったいない。以前、ある番組で『若くもないし、おばさんでもない、中途半端な年齢がネック』と自ら語っていましたが、そういう“空気を読みすぎる”ところが彼女の可能性を妨げている面もある。歯切れよく鋭いコメントをする一方で、ネットのことを知りすぎるがあまり『叩かれたくない』というストッパーがかかっているように見えます。今後、アラサーに突入し、元アイドルというイメージも薄れてきたところが勝負のとき。暴論かもしれませんが、30代になればそこまで空気を読む必要がなく、むしろ空気を読まないほうが面白くなる。そうやって彼女が覚醒すれば、もっと冠番組を持つほどの大物タレントになる可能性はあると思います」(前出の放送作家)

次のページ
誹謗中傷が社会問題化する中もっと評価されるべき