自分で宅配ピザの箱に紙を貼り、紙で釘みたいな物を作ったり、大豆みたいな豆に銀紙巻いてパチンコ玉にして、「CR岡野」って名前付けて、一人で遊んでいるんですよ(笑)。それで、岡野は「こっちもあるんですよ。こちらの台はCRピザ〇〇(宅配ピザ店の名前)」って。「こっちの台は、柔らかいからダメなんです。だから、CR〇〇〇のほうがいいんです」とか言って(笑)。洗濯ばさみでパチンコ玉をはじくものを自分で作ってね。

 この状況下の中でみんな楽しんでいるんです。皆仕事もなくなり、でもなんか時間あるから楽しもうってなるわけですよね。人生楽しく生きるというのはこういうことなんだなって。いかに今置かれた状況の中で遊びを作るか、遊びを仕事に変えられるかとか、仕事を遊びの延長にできるか。

 これは己の精神論にもつながってくる。そこを鍛え上げるというか、切り替えのスイッチを入れられるように考えて生きていくことが、是、人生ではないかと。

 要は発想なんですよね。それは、金があるから楽しめるのだろう!と言う人もいるかもしれませんが、違うんですよ。金のない岡野だって楽しんでやっていますからね(笑)。それが、くだらないことでもいいと思うんですよね。時間の使い方が上手いというか、要は頭の切り替えですよね。

 無駄だと思うことでもそれを無駄にしなくて活かしてできるかどうか、切り替えの能力というより、切り替える事は誰しもできることだから、自分でそれをできるような人間になるのが、この世界を生きるのはそこが大切なんだ。今を楽しく生きることが全てで、神様が教えていることはそこだって。

 いろんな考えがあると思うんですけど、生かされているっていう考えではないと思うんですよ。生かされているんじゃなくて、フリースタイルなんだよっていう。ポンと生まれて、「お前、人生フリースタイルだぞ!自分で自分の人生は楽しくしたほうが得だぞ、使える時間は決まってるからな!」ってことだと思うんです。だけど、人間、落ち込んだり、怒ったり、楽しんだり、悲しんだり……いろんな感情があんだけど、それを自分でコントロールできる人間になりながら、そして、全て遊びだ!仕事なんて世の中にない、全て遊びだと。ていうふうになって、それをいかに続けていかれるか……これが人生で一番大切なことでなかろうか?と。松尾さんとの番組をきっかけにお話したおかげで改めてそう考えるようになりました。仏陀もきっとそう人生を説いてたのではないでしょうか。

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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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