無観客試合は選手にどんな影響を及ぼすのか (c)朝日新聞社
無観客試合は選手にどんな影響を及ぼすのか (c)朝日新聞社

インタビューに応えてくれた渡辺俊介氏の現役時代 (c)朝日新聞社
インタビューに応えてくれた渡辺俊介氏の現役時代 (c)朝日新聞社

 緊急事態宣言の解除を受け、プロ野球の開幕が6月19日に決定した。感染防止のため、当面は無観客での開催となり、レギュラーシーズンは当初より23試合少ない120試合となった。6月2日からは、各チーム4カードずつで練習試合も始まる予定だ。

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 開幕までは、残り3週間弱。決して多くの時間は残されていない。各選手、チームともに、急ピッチで調整を進めなくてはならないが、ケガのリスクなど問題はないのだろうか。

 かつて「ミスター・サブマリン」と呼ばれ、千葉ロッテマリーンズなどで活躍し、現在は社会人野球チーム「日本製鉄かずさマジック」で監督を務める渡辺俊介氏に、今季のプロ野球について話を聞いた。

*  *  *

――ついにプロ野球の開幕が決まりました。率直にどう感じましたか?

 早く開幕してほしいという気持ちは当然もっていましたので、無事に開幕が決まったというのは素直にうれしいですね。最初は無観客での開催なので、テレビ観戦のみにはなると思いますが、ファンの皆さんにとっても喜ばしいことですよね。ただ、新型コロナウイルスというものは、まだまだわからないことが多すぎるので、感染のリスクなどのことを考えると、やはり不安はありますね。

――今期レギュラーシーズンは120試合です。各チーム、戦い方などは例年と変わってくるのでしょうか?

 20試合程度の減少であれば、大きな影響はないと思います。昨年は143試合でしたが、僕が入団した頃は交流戦もまだなかったし、それ以前は130試合という時代もありました。もし、仮に今年例年通り3月から始まっていたとしても、120試合消化した時点は、ほぼ順位も決まっている頃でしょうから、わざわざ戦い方を変えるまでもないと思います。

 ただ、すべてのスケジュールがまだどうなるのか発表されていないので、空き日がまったくないとか、移動のゲームが続くなど、日程が過密になる場合は「ピッチャーの頭数」が重要になってきます。

 1週間に1回投げることをきっちり守れる先発が6枚そろっているチームであれば問題ないでしょうが、そんなチームはなかなかないですからね。リリーフに負担がかかることは間違いないでしょう。

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