世界中、誰もが知っている、コカ・コーラというスーパーオリジナル商品があるからこそ、あとからそのジャンルに入り込んでも結果大ヒット商品が出せる。お茶だって、結果、「爽健美茶」や「綾鷹」というヒット商品があるし、コーヒーも「ジョージア」、そして、水では「い・ろ・は・す」。

 結果、ヒット商品を出してしまう。

 で、いよいよアルコールですよ。今までアルコールを出してない超メジャー企業が乗り出すわけだから、絶対外せない。そこで考えたのがレモンサワーだったんですね。なんでレモンサワーから行ったのかとネットで調べてみたら、コカ・コーラは果汁飲料の製造技術の蓄積があるため、レモンサワーであれば、その技術を活かすことが出来るんじゃないか?というのも理由の一つだとか。なるほど!確かに。そりゃ得意だわ。

 檸檬堂、現在は4種類ありますよね。定番レモンに鬼レモンにはちみつレモンに塩レモン。しかも、おもしろいのが、定番レモンはアルコール5%なのに、鬼レモンは9%、塩レモンは7%、そして、はちみつレモンは3%。アルコール度数が違う。「なるほど~~」と思ってしまいました。味だけじゃなく、そのアルコール度数によっても選べるわけです。だから普段あまり飲まない人でも3%のはちみつレモンを飲む人も多いだろうし。味だけじゃなくアルコール度数も変えるなんて、おもしろいなと。

 飲んでみると、そのレモンのなじみ度が半端ない。さすがジュースメーカーの作ったレモンサワー。はちみつレモンに至っては、ふたを開けた瞬間から、ディズニーランドの「プーさんのハニーハント」の香りが広がる。ジュースメーカーの作ったアルコールの答えがはっきりある。いや、ビックリした。

 コカ・コーラ、これからアルコールにもっと乗り出すのか?ぜひ、次はコーラハイ、お願いしたい。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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