杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など。ツイッターのアカウントは@suginat
杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など。ツイッターのアカウントは@suginat
1968年度に学生運動のせいで東京大学の入試が中止になったことがあった。入試を中止することは異例ではあるが、前例がある限り、そうした決断も十分あり得ることだ
1968年度に学生運動のせいで東京大学の入試が中止になったことがあった。入試を中止することは異例ではあるが、前例がある限り、そうした決断も十分あり得ることだ

 うつ病を克服し、偏差値29から東大に合格。ベストセラー『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』の著者・杉山奈津子さんが、今や5歳児母。日々子育てに奮闘する中で見えてきた“なっちゃん流教育論”をお届けします。

 この連載が本になりました。タイトルは『東大ママのラク&サボでも「できる子」になる育児法』です。杉山さん自身が心理カウンセラーとして学んできた学術的根拠も交えつつ語る「私の育児論」を、ぜひご覧ください。

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 新型コロナウイルスで学校の休校が続き、新学期になれど、なかなか授業が始まる気配がありません。ここまできたら、一部の学校が推奨しているように、9月という世界のスタンダードな新学期と合わせるのもアリかもしれません。

 日本が大学入学共通テストに民間の英語を加えて、今後グローバル化を目指す方針でいるなら、ついでに、日本から留学をするときに生まれる「海外の学校が始まるまで待つ時間」「帰国後に日本の学校が始まるまで待つ時間」のロスもなくすべきです。
 
 ……そんなことを頭の中で考えてみながらも、いつウイルス騒動が収束するかわからない状況に、不安のため息は増えるばかりです。

■来年度の入学試験は、通常どおりには行われない!?

 この休校で特にストレスを感じているのは、受験生でしょう。ただ、かなりの高確率で、来年度の入学試験は通常どおりには行われないと思っていいと思います。

 1968年度に学生運動のせいで東京大学の入試が中止になったことがありました。入試を中止することは異例ではありますが、前例がある限り、そうした決断も十分あり得ることだと思います。
 
 受験しようにも、そもそも学校が始まらないからには、新しい教科・科目を進めようがありません。4月から習うはずだった科目を全て独学で受験日までに終わらせるなんて不可能です。塾で習おうと思っても、4月は超大手であるサピックスも日能研も、完全に休講している状態でした(関西では5月末から順次授業を再開すると書かれておりますが……)。
 
 サピックスは今まで映像の授業がなかったため、休講になるにあたり急いで映像を作ったそうです。しかし生徒の話を聞くと、やはり実際の授業を受けるのとは全く感覚が異なるようで、まだまだ改善の余地が必要な様子です。

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杉山奈津子

杉山奈津子

杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』『「うつ」と上手につきあう本 少しずつ、ゆっくりと元気になるヒント』など。ツイッターのアカウントは@suginat

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