「VS嵐」という番組に出演しましたが、リモートの新たな挑戦をしていましたよね。「VS嵐」って、スタジオで嵐のみんなとゲストがゲームをする番組なのに、それをリモートで敢えてやってみる。その「敢えて」が大切なんだと思うんですよね。

 嵐のメンバーみんなとゲームの対戦相手のあの人数をリモートでつなぐってできるのか?リモートでしかできないゲームってなんだろう?とか、そこで挑戦している番組のほうが面白いですよね。テレビって、流行を生み出すものだし、「今」を映し出すのものだから。そういう挑戦をしている番組のほうが圧倒的に面白いし、新しいことをやっているっていうのが勝ち。テレビはそうしなければいけないと思う。

 だから、好感度のいいタレントをリモートで何人かつないで、安パイの外国から買ってきた動画を流しているだけの番組やったところで、テレビの今後は何もないんですよ。そんなことやっている限りはテレビは何の進化もしませんよね。もちろん、一方でそんな番組を望んでる視聴者の方々もいらっしゃいますので必要枠ではあると思いますが……。

 しかし実は今やるべきことは、敢えてやっていく安パイではない、大いなる挑戦だと思います。失敗していいんだから、どうせ金もないんだし(笑)。テレビは今、危機的状況なんだから、ここでナンボでも勝負していい。敢えての勝負をして知恵絞っていかないといけないのかなぁ~なんて事をこの自粛期間に考えたりしてるおじさん中堅テレビ芸人なのでした。

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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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