野手では3年連続でトップ10にランクインした選手が4人いたが、投手は菅野だけいう結果となった。その菅野も昨年は大きく数字が悪化しており、現代野球において、安定したピッチングを続けることの難しさがよく分かるだろう。また過去3年間でリリーフ投手の最高は17年のサファテ(ソフトバンク)の3.6であり、このあたりは指標としての有効性の難しさとも言える。今後も一つの指標にとらわれるのではなく、あらゆる数字を複合的に使用しながら選手を評価していくことが必要だろう。(文・西尾典文)

●西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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