【ステップ4】課題抽出
 沢山集まってきた情報をいかに扱うのか、「多くの情報をまとめる技術」が提示される。そもそも、“まとめる”とはどういう行為なのかを理解することが重要だ。
→まとめることへの理解、洞察がないと、「専門家の先生の意見を聞いて」と丸投げ状態に陥ることになる。

【ステップ5】解決策の方向性
 アイデア出しに入る前に、自社の勝ち方を考える。戦略の全体像を理解した上で、自社のどこを、どう強化することで勝っていくのか作戦を決定する。
→世界中での感染拡大が収まらない中で今後の2次3次の感染爆発を避けるための戦略の全体像が求められている

【ステップ6】アイデア創出
 具体的に何をするのかアイデアを創る。アイデアのキッカケは自分自身の思いつきだ。その思いつきを進化させる技術を学ぶことで、もう面白いアイデアが出ないと悩むことも無くなるだろう。
→単に「マスクが足りないのでマスクを配る」といった「コインの裏返し」のアイデアは、思いつきを進化させることが出来ない典型例だ。

【ステップ7】評価
 ピンチの渦中こそ、最後は慎重に選ぶ必要がある。インパクトを実際に生み出すアイデアを選ぶためには、多角的に評価しなければならない。
→これからの解決策は感染拡大防止、雇用維持、経済再生あるいはコロナ禍後の競争力強化といった多角的視点からの評価が求められる。

■「筋の良い仮説」とはなにか

 これからの問題解決に必要となるのはこのような「地図」と「武器」に加え「仮説―検証型の思考法」だ。「旧世界」では、仮説をベースに思考を深めるなど「頭の悪い(要は前例を知らないということとほぼ同意語だ)奴のやること。脇が甘い」となる。しかしこのような積みあげ思考(帰納的あるいは演繹的であれ)では過去問のない問題は解決できない。ただし、この仮説、筋がよくなければ問題解決の迷路の中でまた迷子になってしまうだろう。

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「筋の良い仮説」が鍵?