上司に対しての悪口をずっと聞いてあげている時も、なぜかだんだん上司よりもボクのほうに矛先が向いてきて、最終的に怒られるなんてこともしばしばあった。話を聞いている最中にボクが「こうすればいいんじゃない?」ってするアドバイスするのが腹立つみたい。
デートの待ち合わせ時間に毎回遅れてくる彼女がいた時も、何度か注意したら「いいかげん慣れてくんない。私が遅れてくるってわかっているんだから合わせてよ」って逆ギレされたこともあった。
ボクは、どんなことでも、だいたい流せるんだけど、時間を守らない人だけはどうしても許せない。告知なしで平気で遅れてくるなんて論外。だから、この時ばかりは、さすがのボクも言い返した。
「社会人として、時間を守らないのはよくないよ。人として、そんなんじゃダメだ」って。
少しは反省するかなって期待してみたけど、「じゃあ、沖縄の人は、沖縄タイムとかがあって、時間を守らない人が多いけど、あれはどうなの? 沖縄の人は悪いの? だったら、沖縄の人にも怒れ。私だけ怒られるのはお門違いだ」って言われた。
もう言葉もでなかったよ。
一度ケンカが始まってしまったらいつもこんな状態になるから、ボクのほうが折れないとまず終わらない。しかも、こうなってしまったら、いくら謝罪の言葉を並べ立ててもあんまり意味はない。
だから、ボクは、最終的にいつも「物で釣る」ようにしている。
言葉が少し悪いけど、つまりはお詫びのプレゼントみたいなものだね。あげるのは、イヤリングとか、時計なんかが多いかな。高級レストランに連れていってあげたこともある。
結局、これが手っ取り早くて、仲直りには、最も効果的なんだしん。
プレゼントをあげると、どんなに怒っている女の子でも、刀を鞘に入れなおしてくれるから不思議(笑)
彼女との仲直り方法に困っているなら、迷わず「物で釣る」ことをオススメするよ。
ただ、プレゼントを簡単にあげすぎると、それ目当てにわざとケンカをふっかけてくる詐欺みたいな女の子が出てくるから気をつけて。
絶妙なバランスが大事だしん!
(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)