そうした思いを抱えていた高坂さんは、森友問題の発覚後に昭恵氏と電話で話をした。すると、

「私は悪いことしてない」

 と話されたという。それに対して高坂さんは、

「『総理大臣の妻として世間や俺に言えないこともあるんでしょ』と聞くと、昭恵さんは少し間を置いて『うん、ある』と言った。私は『言えないことがあるんだったら、僕の店には来ないで』と伝えました」

 昭恵氏はおとなしく「うん、わかった」と応じたという。

 事実上の「絶縁宣言」後も、昭恵氏からは「近くの店にいるから来ない?」などの誘いがあったというが、高坂さんは会っていないという。

「(森友問題も)昭恵さんの人柄からして、悪気はないのはわかっていますが、会えば会ったで、『あれはどうだったのか』と問いたくなる。少なくとも、今は笑いながら語り合う気にはなれないし、事実を明らかにしないなら友人としての縁を復活させたいとは思いません」

 改めて、問題となっている「花見写真」や「大分旅行」について問うと、諦めたような口調でこう答えた。

「脇の甘さが、天真らんまんな彼女の魅力なのだとは思いますが……。またわざわざ批判されるようなことをしちゃったねって感じです。安倍政権の足を引っ張るのは歓迎ですが」

 数々の軽率な行動により、大切な友人まで失った昭恵氏。そうした過去を内省し、今だけは「ステイホーム」していることを願うばかりである。(AERAdot.編集部/飯塚大和)