曙らが「格闘ブーム」に一役買うも… 相撲出身MMAファイターは“消滅”? (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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曙らが「格闘ブーム」に一役買うも… 相撲出身MMAファイターは“消滅”?

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大きな期待を背負ってリングに上がった曙だったが… (c)朝日新聞社

大きな期待を背負ってリングに上がった曙だったが… (c)朝日新聞社

 キャリアで1戦しかない星風以外で、唯一勝ち越しているのは把瑠都のみ。その把瑠都も初戦のピーター・アーツ戦から3試合戦連続で判定勝ちを収めたが、キャリア3試合目の高阪剛戦では終始相手を“塩漬け”にする展開にファンからは大ブーイングが起きた。勝利した試合はどれも体格差を利用してのもので、格闘技の試合としては濃い内容と言えるものではなかった。

 続くキャリア第4戦目となった試合でも、すでに全盛期からは程遠いミルコ・クロコップの膝蹴りに全く対応できずにKO負けを喫するなど、総合格闘技の技術が高いレベルにないことが散見された。

 近いところでは、2018年に大砂嵐がMMAデビューを果たしたが、初戦のボブ・サップ戦で、総合格闘技で戦う上で必要不可欠といってもいい持久力のなさを露呈。試合開始直後は見事な突進力でサップをコーナーに追い込むなど、元力士らしいパワーを垣間見せたが、すぐにガス欠状態に。試合の終盤には大砂嵐同様バテバテになったサップとお互いリングの中央で立ち尽くすという、真剣勝負の場面では見たことのないような光景も広がった。

 相撲以外でMMAファイターを輩出している競技といえば柔道だが、そこからは吉田秀彦、秋山成勲、中村和裕ら総合格闘技の世界でも強さを印象づけたファイターは多い。

 バルセロナ五輪の金メダリストで、30歳を超えてから総合デビューした吉田は戦績こそ9勝8敗だが、対戦した相手はヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップら強豪ぞろい。柔道家らしく寝技を中心に強さを発揮したが、当時連勝街道を歩んでいたストライカーのシウバ戦では打撃で対抗する場面もあり、対応力は高く評価されていた。

 2004年に総合格闘技デビューを果たした秋山にいたっては、当初から打撃の強さが目立っていたが、途中からは完全に立ち技中心の戦い方となり、もはや柔道出身のという枕詞がなくなるほどのMMAファイターとなっている。


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