同線関係では、「しらさき」(米原~金沢間)の最速が95.4キロ/h(65号)、「おはようエクスプレス」(敦賀~金沢間)が91.1キロ/hと、列車名別で6、7位を占める結果となった。

 また、健闘しているのが北海道勢で、札幌~旭川間の「ライラック」と「カムイ」が一部列車を除き96.5キロ/hと第4位につけているほか、札幌~函館間の「北斗2号」が91.4キロ/hで10位にランクインしている。「北斗」はランク内唯一の気動車列車で、その点でも注目できるだろう。

 一方、民鉄と第3セクター路線では、近鉄の「名阪特急」のうち11号など3本が名古屋~難波間・187.7キロを2時間05分で走り、表定速度は90.0キロ/hに及ぶ。「名阪特急」には2020年3月14日に新型電車「ひのとり」が投入されたが、該当列車に運用されているのは土休日の11号のみで、ほかは「アーバンライナー」が充当されている。

 そのほか、北越急行(六日町~犀潟間)で運行されている超快速「スノーラピッド」のうち下り1本(3832M)が越後湯沢~直江津間・84.2キロを57分で走破し、表定速度88.6キロ/hと快速ぶりを発揮。途中停車駅は十日町のみだが、自社内にほかの停車駅ないため、自社区間のみの乗車ができない珍しい列車でもある。(文・植村誠)

植村 誠(うえむら・まこと)/国内外を問わず、鉄道をはじめのりものを楽しむ旅をテーマに取材・執筆中。近年は東南アジアを重点的に散策している。主な著書に『ワンテーマ指さし会話韓国×鉄道』(情報センター出版局)、『ボートで東京湾を遊びつくす!』(情報センター出版局・共著)、『絶対この季節に乗りたい鉄道の旅』(東京書籍・共著)など。