──櫻田さんは実際に外国人の方との関わりはありますか?

櫻田 以前、芸人仲間でお花見をしていたとき、たまたま写真撮影をお願いしたイタリア人のマルコという青年と仲良くなりました。Oasis(イギリスのロックバンド)が好きだ、って話したらわかってくれて。単語だけでも案外通じるんだな、って思いました。そういえば、Oasis の元メンバーのライブが武道館で開催されたとき、隣の席の外国人と話が弾み、曲名を言っただけで、いいよねー!と共感できてうれしかったです。必死にコミュニケーションをとろうとしたら、普段使わないボディーランゲージも自然と出てきます。

森本 素晴らしい。通じると楽しいね。達成感もあるし。

──菅原さんは英語が苦手ということですが、森本さんから今回のカタコトの英語を習わせるという“塾”の台本をもらったとき、どう感じましたか?

菅原 めちゃくちゃ面白いな、と思いました。でも、森本自身はそうは思ってなかったみたいで。

森本 こういう流れにしたら裏切ることになるし、こう言ったらボケになるし、ツッコミになる……という、お笑いの基礎は盛り込みました。ただ、自分では面白さがまったくわかりませんでした。発音良く英語を話すことのなにが面白いんだ、と。インターナショナルスクールの友達にも、このカタコト塾だけは面白さがわからないと言われます。

──森本さんと関わるようになって英語力に変化はありましたか?

菅原 ありますね、絶対。僕、英語話せないのに外国人の方によく道を聞かれるんですよ。森本と出会ってから、なるべく話を聞くようにしよう、って思えるようになりました。コンビニで働いていたとき、外国人の方が商品を探していて。話を聞くと、プラスターとインジャリーっていう単語だけ聞き取れて、ばんそうこうだとわかり、案内できました。きっと森本と出会う前は無視していましたね。

森本 それはもう人柄だろ! 僕と出会ってリスニング力が上がったとかじゃないのかよ!

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