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「自宅で静かに死を迎えたい!」なら119番通報しない! 正しい看取りの準備とは?

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山本七枝子dot.#ヘルス#病気#病院
※写真はイメージです(写真/Getty Images)

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西田医院院長の西田伸一医師

西田医院院長の西田伸一医師

 何らかの事情で引き受けられないと言われた、また、医師がすぐに駆けつけるのが難しい大きな病院に通院している場合は、

「将来通院が難しくなったときに、訪問診療と自宅での看取りをしてくれる医師を紹介してもらいたいと相談しておくのが重要です」(西田医師)。

 また、西田医師は「今の高齢者には、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)を行うことが求められています」と強調します。

 平均寿命と元気に暮らせる健康寿命には差があり、その差は平均で男性約9年、女性約12年です。亡くなる前の、日常生活に何らかの制限がある期間について考えておく必要があるということです。西田医師はさらに続けます。

「エンディングノートに介護や医療、看取りの希望を書いても、それを本棚にしまっておいたのでは、誰の目にも留まらず、容態が急変したとき救急搬送されてしまいます。そこで必要なことが三つ。一つ目は介護が必要になったら、どこで誰の世話になって暮らしたいのかを考えておく。二つ目は、その考えを周りの人と共有する。共有する相手には、かかりつけ医、看護師などの医療職を加えること。三つ目は、気持ちは変わるものなので考えを更新すること。これらを繰り返すことが大切です」
 
 西田医師は、市内の各地域の集会所で高齢者を対象に在宅医療とACPについての講習会を継続して行っています。そこでよく質問されるのが、一人暮らしの人からの「一人で死ぬのはいいけれど、死後に警察が来るのは嫌。どうしたらいい?」というもの。

 西田医師の答えは、「かかりつけ医に、看取りに来てもらうことについて相談する」です。訪問診療では、病状が安定している場合には、2~4週間に1回の頻度で医師が訪問します。全身状態の変化に伴い訪問の間隔を短くし、最期が近づいてきたときなどには毎日の訪問も可能です。ほかにも訪問看護や訪問介護などを頻繁に組み込めば、亡くなった状態で数日経過する、警察が来るなどの事態を避けられます。


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