――胸が痛いです……。子育てに関しては夫婦で役割分担はあるんですか?

 基本的に、子どもを叱るのは奥さんで、僕はあまり口出ししないんです。子どもが奥さんの言うことを聞かなかったり、暴言を吐いたら、その時はかなり怒ります。子どもたちは「パパを怒らせたらヤバイ」というのがわかっているので、僕が出てくるギリギリのラインを超えないようにしているんです(笑)。

 以前に奥さんから「詠斗(えいと、長男)が言う事を聞かない!」という電話があったのですが、受話器の向こうから泣き声が聞こえるんです。「パパに言わないで!」って(笑)。僕は家庭ではファイナルウエポン(最終兵器)みたいなものなんです。

――子どもを叱るときに、ゲーム機を破壊したことがあると聞きました(笑)。

 そうそう(笑)。長男がテレビゲームをやっていたんです。やりすぎないように時間を決めさせていたのですが、一向にやめる気配がない。「勉強しろ!」と注意しても続けていて。チャットで友達と遊んでいたようで、テレビ画面に「死ね」とか汚い言葉が並んでいたんです。それをみたときにもう頭にきてしまって。プロレスの技でいう「エルボー」でゲーム機を破壊したんです(笑)。長男が持っていたコントローラーも放り投げて。「約束も守れねえで何してんだよ!」って怒鳴ってしまったんです。僕が今までに見たことないくらい怒ったものだから、長男はもう青ざめてました(笑)。

――そのあとに子どもへのフォローはされたのですか?

 さすがにやりすぎたと思って「ごめんね、昨日は言いすぎた」と翌日に謝りました。長男も「約束を守れなくてごめんなさい」と言ってくれて。なんとか修理しようと二人でゲーム機を解体してみたのですが、元に戻らず……。僕の自腹で新しいゲーム機を買ってあげました(笑)。

――子育ては大変ですね……。

 一番下の子が3歳なんですが、今までの子育ての復習をしている感覚です。上の4人の兄妹は年齢が近いので、行事などが重なって大変だったんです。幼児なんて意思疎通ができない怪獣みたいなものですからね(笑)。今になって当時の動画をみると、「かわいいな」って思うんだけど、あのときは毎日を乗り切るので精いっぱい。上の4人の子どもたちには申し訳ないけど、当時は子育てが雑になってしまっていたと思います。

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つるのさんにとって子育てとは