過去への執着を捨てることが腹括りの要諦です。

 過去への執着を捨てるにしても、準備期間があまりに短く大変な作業と言えるかもしれません。どうしても不安なときは、自宅の中で身体を動かすのが効果的です。

 運動は最大のストレス対処法であり、免疫力アップにもつながります。自宅でエクササイズももちろんいいですが、家事でコンスタントに身体を動かすのもよいでしょう。

 家事などで手を動かしていると「今」に集中できます。

 過去に思いをはせたり、未来を心配したりすることも時として必要だと思いますが、われわれ多くの人々にとって精神的によくないことばかり頭に浮かぶものです。

 それらを忘れて今に集中するために、仕事やエクササイズに加えて、家事をできるだけ分担し、何か相手がしてくれたら感謝する。こうしたサイクルを家庭の中でつくるようにしましょう。

 “コロナ離婚”という言葉が流行っているようですが、日々支え合う気持ちを持ちながら相手の貢献にリスペクトを払うのは、狭い空間の中で快適に過ごすためには必要不可欠です。
 

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田村耕太郎

田村耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)/国立シンガポール大学リー・クアンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクールの顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業のアドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国のユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版)など多数

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