「インスタグラムで、今後は本名の藤原史織として活動していくこともブルゾンさんは報告していました。留学を思い立ったきっかけは2018年夏の西日本豪雨で実家が被災し、ボランティア活動を経験したことだと語っていました。環境問題にも関心があったことから、視野を広げたいと1年ほど前から事務所と話し合いを重ねて夢の実現にこぎつけたそうです。イタリアは一人旅をして、とても気に入った土地となったようで、ブログなどで絶賛していました。現在のイタリアの状況には心を痛めており、『医療崩壊や緊急事態から抜け出せたらいいと思う』とSNSで心境を吐露していました」(同)

■山田優やローラなどLA組は?

 小島やブルゾンのように延期ができない「出産」という事情で、逆に移住先のロサンゼルスにとどまる決断をしたと報じられたのはモデルの山田優(35)だ。夫である小栗旬(37)の海外進出を機に、昨年から拠点をロサンゼルスに移した小栗夫妻。春にも第3子の出産を予定していると女性週刊誌などで報じていたが、感染が拡大し、状況が刻一刻と変化するなか、長時間のフライトでの帰国は妊婦には好ましくないとの判断があったようだ。

 一方、明るい話題を振りまいているのは東京とニューヨークを拠点に活動しているお笑い芸人の渡辺直美(32)だろう。新型コロナウイルスによるアメリカへの入国制限を懸念し、3月にニューヨークでの引っ越しを急遽前倒ししたことをインスタグラムで報告。首都圏5都県で外出自粛要請が出された3月28日には、フォロワーに向けて「私と一緒にご飯食べよう」と呼びかけ、夕食時に合わせてユーチューブで2時間もの生配信を行った。4月4日に生配信4弾目では、ゲストに星野源が登場しファンを沸かせた。「家にいるみんなをエンタメで少しでも盛り上げられれば」との思いから配信を行ったそうだが、これには「元気が出た」との声が相次ぎ「さすがSNSの女王」と称賛を浴びた。

 この他、2015年にロサンゼルスに拠点を移したローラは、インスタグラムでLAが外出禁止となっている現状を投稿。犬の散歩や食品の買い出しなら外出は許されるようだが、ファンからは心配の声が多く寄せられた。さらに30歳の誕生日を迎えた4月1日には自宅で美脚を露わにした白シャツ姿の写真を公開したが、ファンからは「コロナ大丈夫ですか?」と自宅に籠もっているローラを気遣うコメントもあった。

 近年、国内で一定の成功を収めた芸能人が海外へ拠点を移すケースが多くなっていたが、今回のパンデミックでその流れは確実に変わりそうだ。(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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