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4歳の息子が覚えた「コロナ」 鈴木おさむが忘れていた大事なこと

連載「1970年生まれの団ジュニたちへ」

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鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。パパ目線の育児記録「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回のテーマは「新型コロナウイルスの感染拡大」。

*  *  *
 僕の知り合いの中国の鍼の先生(女性)は、中国の春節が終わり、日本に戻ってきました。そのころ、中国はコロナの感染者がとても増えていたので、日本で住んでいるマンションに来たのです。僕が鍼の治療に行くと、先生は、食べ物やらマスクやらトイレットペーパーやらをスーパーから沢山買って来ていました。僕が「なんで、そんなに買っているんですか?」と言うと「あんた、バカじゃないの? 私は中国で経験してきたの。日本も絶対、色んなものが足りなくなるから、買っておきなさいよ」と言った。

 先生があまりに強く言うので、それから食べ物はこまめに買いだめしておくようにしたが、マスクの買いだめはしてなかった。

 そして、2月の下旬ころだろうか、先生からいきなり電話があり、「中国に戻ることにしました」と。日本の感染者が増え始めたころ、先生は「これから日本、コロナ増えるから、上海の方が安全」と言いました。中国は収束に近づいてるけど、日本はこれから増えると。

 先生が中国に帰ってからしばらくして電話で話しました。先生はとても怒っていました。「日本の若者お気楽すぎるよ。カラオケとか行ってる場合じゃない」と。先生は「日本、かなり大変なことになるから」と電話口で言っていた。そして「若者だってかかると死ぬんだからね」と言っていた。

 僕はその先生の鍼の腕をかなり信頼していて、その先生が言うからこそ、怖くなった。

 先生が中国へ戻ってから二か月以上がたち、どんどんその先生が言う状況になってきた。そして「若者だってかかる」「死ぬ」と言う話を僕は色んな所でしていたのだが、みんなちゃんと耳を傾けてくれなかった。

 数日前、Twitterのトレンドに「10代の死亡」とあったので見てみると、元はYahoo!ニュースで、「英メディアは英国で新型コロナウィルスに感染した13歳の少年が死亡したと報じた。米国やフランス、ベルギーでも10代の死亡例が相次いで報告されている」と書いてあった。


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