「今年の正月は家族でハワイに行っていたようです。1月3日付のブログで、『去年、大変な思いをさせてしまったので家族サービスです』『存分に楽しんで貰いたいと思います』と記し、朝、息子とランニングをしている写真も投稿してました。不倫騒動の頃に比べ、家族仲は徐々に改善されているのでしょう」(女性週刊誌の芸能担当記者)

■「相棒」名物刑事も復活しファン沸く

 こうした中、2月19日に放送された「相棒」(テレビ朝日系)に原田演じる名物刑事・陣川公平が登場。相棒ファンから長年愛されているキャラクターで、不倫が発覚した際は「クビ」が懸念されていただけに、SNS上では「陣川が復活してくれて嬉しい」「陣川くんが相変わらずで良かった」と喜びの声が目立った。

「ここまで復活できたのは、謝罪会見で記者の質問に誠実に答えていた姿が好印象だったこともありますが、その後、家庭が崩壊しなかったことも大きいでしょう。家族仲が修復されれば、視聴者の嫌悪感は次第に薄れていくものです。また、最近も『5時に夢中!』(TOKYO MX)で『浮気する人はまだまだ欲はあるか?』という質問に、『もうないですよ。絶賛反省中ですから』と言い切っていましたし、今後も家族サービスと仕事に邁進していくと思います」(同)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、そんな原田の魅力についてこう分析する。

「今から30年前、若手俳優の登竜門と言える『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で準グランプリを受賞。それ以降、はっきりした目鼻立ちで、いわゆる『イケメン俳優』としてさまざまなドラマで活躍してきました。俳優として決して器用なタイプとは言えませんが、まっすぐ演技に打ち込む朴訥な姿に好感を持つ視聴者は多かったと思います。その後、30代初めで出演した『水戸黄門』と『相棒』をきっかけに、各テレビ局の2時間ドラマにも多数起用され、俳優としての評価も高まって行きました。昨年の不倫報道はとても残念でしたが、ある意味で自分の足元を見つめ直し、リスタートの良いきっかけになったのではないでしょうか」

 もちろん、今でも批判的な声はあるがどこか憎めないキャラクターであることも確かだろう。

「25年ほど前、体験バラエティの先がけと言える『世界ウルルン滞在記』で原田は抜群の存在感を発揮していて、体を張ったバラエティはお手のもの。今年で50歳になることですし、もう何も怖いものはないとばかりに、より一層、開き直ったハジけぶりが見てみたいですね」(中村氏)

 バラエティ番組だけでなく、役者として本格的な本業への復帰も期待したいところだ。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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