山田哲人も困惑… 開幕見えぬ今、選手たちは何を考え思うのか【燕軍戦記】 (3/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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山田哲人も困惑… 開幕見えぬ今、選手たちは何を考え思うのか【燕軍戦記】

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菊田康彦dot.#新型コロナウイル
ヤクルト山田哲人 (c)朝日新聞社

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 ただし、ウイルス感染拡大がまだ収束の兆しを見せず、政府の専門家会議でも全国的な大規模イベントについて「引き続き慎重な対応が求められる」と示されるなど、簡単には開幕日を決められない状況にあることは、選手たちも理解している。

「こればかりは、僕らだけ『はい、やります』っていうわけにはいかないんでね。野球界だけで決めれる問題でもないと思うんで、(開幕すると)言われたところでしっかり合わせられるようにするしかない。143試合やるんであれば、それを戦える準備をするのが僕らの仕事だと思うんで」

 そう話していたのは、昨年は開幕直後の死球で左手親指を骨折したのが響き、精彩を欠いた坂口智隆。復活を目指すベテランは「選手としては、お客さんに見てもらった方がモチベーションというか、アドレナリンが出たりは当然あると思う。僕はちっちゃい頃からそうやったんで」という一方で、「(球場を訪れる)ファンの方に感染の危険があるんであれば、僕らも本意ではないです。100%でないにしても普通に盛り上がって応援したいでしょうし、僕らはそれが力になるので、そういう日が来るのを黙々と待ちます」と、開幕日がなかなか決まらない現状に理解を示す。

 幻の開幕3連戦が終わり、明くる3月23日。新型コロナウイルス対策連絡会議において専門家から「大規模なイベントについては自粛を求められる状況が続いており、早期の開幕は難しい」と提言されたのを受け、NPBは12球団代表者会議で「4月24日の開幕を目指す」と決議した。これまでの「開幕は4月10日以降」という曖昧な状態から前進し、選手にとっては1つの目安ができたことになる。

 ヤクルトはその4月24日から本拠地の神宮球場に広島を迎えて3連戦を行う予定で、今回の決議どおりになれば、ようやくそこから2020年シーズンが幕を開ける。新型コロナウイルスを取り巻く状況はいぜんとして流動的で、NPBも「何があっても24日に開幕すると断定的に言うことはできない」としており、超満員のファンの前での試合開催も難しいかもしれない。それでも、我々としては感染拡大が収束に向かうことを願いつつ、一日千秋の思いでその日を待つしかない。(文・菊田康彦)

●プロフィール
菊田康彦/1966年生まれ。静岡県出身。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身。2004~08年『スカパーMLBライブ』、16~17年『スポナビライブMLB』出演。プロ野球は10年からヤクルトの取材を続けている。


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