月収15万のバイトから海外組、工場勤務から年俸10億のシンデレラボーイも… アスリート成り上がり列伝 (1/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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月収15万のバイトから海外組、工場勤務から年俸10億のシンデレラボーイも… アスリート成り上がり列伝

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夢のようなシンデレラストーリーを実現させたジェイミー・ヴァーディー(写真/gettyimages)

夢のようなシンデレラストーリーを実現させたジェイミー・ヴァーディー(写真/gettyimages)

 新型コロナウイルスの感染拡大で人々の不安心理は高まる一方だ。そういう中でも、アスリートは高みを目指して努力し続けている。3月中は休止となったJリーグの選手たちは各クラブで練習に励んでいるし、海外リーグ所属組もそれぞれの公式戦を確実に消化している。彼らの頑張りは不穏なムードを多少なりとも振り払い、勇気を与えてくれるはず。彼らの存在には普段以上に注目したいところだ。

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 こういった逆境に強いのは、やはりここまで数々の窮地を乗り越えてきた“たたき上げ”の面々だろう。最近では2020年元日の天皇杯決勝でヴィッセル神戸初優勝の原動力になった藤本憲明が印象的だ。

 青森山田高校から近畿大学に進み、2012年に当時JFL(ジャパンフットボールリーグ)の佐川印刷(現SP京都FC)入り。朝からトレーニングに励み、午後からは梱包の仕事をしていたという。その佐川印刷のサッカー部が2015年限りで解散。サッカー選手の道が途絶えるかと思われたが、J3の鹿児島ユナイテッドからオファーが届き、移籍するに至った。そこからの快進撃は凄まじく、2018年には当時J2の大分トリニータ、2019年夏にはJ1の神戸へと上り詰めた。JFLからJ1までの4カテゴリーでゴールを奪ったのは彼1人だけ。見事な下克上劇は多くの人々に注目されている。

「自分は結構、メンタルが強い方。それに運もありますね。まあ運も実力のうちってことで」と本人はあっけらかんとしているが、目に見える結果を残して高年俸を手にした。彼が愛されるのはそんな屈託のない明るさも大きいようだ。

 下部リーグで仕事をしていた選手という意味では、柏レイソルから2019年夏にベルギー2部のロケレンへ移籍した小池龍太が象徴的だ。東京・八王子市で生まれ育った彼は中島翔哉の従兄弟として知られている。1つ上の従兄弟は小学校高学年から東京ヴェルディのアカデミーに進んだが、小池の方は横河武蔵野FCのジュニアを経てJFAアカデミー福島へ。そこで6年間を過ごすというなかなかのエリート生活を送った。けれども170cm足らずの小柄な体躯が足かせになったのか、2014年の卒業時にはJクラブからのオファーはなく、当時JFLのレノファ山口入りを決断した。


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