台湾球界・投手


ロマン(ヤクルト・2012年来日)
2011年CPBL:33試合 16勝6敗0セーブ3ホールド 防御率3.36
2012年NPB:26試合 9勝11敗0セーブ0ホールド 防御率3.04

ミゲル・メヒア(西武・2015年来日)
2014年CPBL:55試合 5勝1敗35セーブ4ホールド 防御率1.24
2015年NPB:4試合 0勝0敗0セーブ0ホールド 防御率14.73

ガラテ(日本ハム・2015年来日)
2014年CPBL:13試合 7勝3敗0セーブ0ホールド 防御率2.59
2015年NPB:13試合 3勝1敗0セーブ0ホールド 防御率1.71

リーバス(中日・2015年来日)
2014年CPBL:5試合 1勝0敗0セーブ0ホールド 防御率2.08
2015年NPB:一軍出場なし

バスケス(西武・2015年来日)
2014年CPBL:26試合 1勝1敗4セーブ4ホールド 防御率2.84
2015年NPB:34試合 3勝1敗0セーブ9ホールド 防御率3.63

ミッシュ(オリックス・2016年来日)
2015年CPBL:10試合 6勝1敗0セーブ0ホールド 防御率2.96
2016年NPB:3試合 0勝1敗0セーブ0ホールド 防御率8.44

台湾球界・野手
カスティーヨ(横浜・2010年来日)
2009年CPBL:73試合 91安打13本塁打65打点20盗塁 打率.314
2010年NPB:131試合 127安打19本塁打55打点3盗塁 打率.273

王柏融(日本ハム・2019年来日)
2018年CPBL:118試合 159安打17本塁打84打点9盗塁 打率.351
2019年NPB:88試合 78安打3本塁打35打点1盗塁 打率.255

 この中で最も成功した選手となるとバンデンハークになるだろう。2015年の来日から翌年にわたって無傷の14連勝を記録。昨年は故障でわずか2勝に終わったものの、5年間で41勝17敗、防御率3.50という数字は見事である。特筆すべきはその三振を奪う能力で、NPBでの通算奪三振率は9.74をマークしている。層の厚いソフトバンク投手陣の中でも、その実力はまだまだ1、2を争うレベルだ。もう一人及第点と言えるのがロマンになるだろう。来日1年目に先発で9勝をマーク。2年目以降はリリーフに転向し、4年間で18勝22敗6セーブ27ホールド、防御率3.00という数字を残した。

 この二人を見てみると、日本で成功するには本格派で、かつ三振を多く奪えることがポイントとなりそうだ。バンデンハークは前述した通りだが、KBOの2年間でも296回1/3を投げて317奪三振をマークしている。またロマンもイニング数よりは少ないものの、CPBLで2年連続最多奪三振のタイトルを獲得した実績がある。セドンとバンヘッケンの二人はKBOで多くの三振を奪っていたが投球スタイルは完全な技巧派で、ケルビン・ヒメネスはスピードこそあったもののKBOでも奪三振の数は少なかった。2007年にKBOを経て来日し、いきなり2年連続最多勝に輝いたグライシンガー(ヤクルト巨人ロッテ)もこの成功法則に当てはまっていると言えるだろう。

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厳しい“野手組”の成績…