「7歳の息子とも仲が良いようです。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』を観ていたら、息子から『CGはこれくらいやった方がいいよ』とアドバイスされたとインタビューで語っていました。また、倖田が息子に自身の曲について『この曲どう?』と聞いたりもするのだそうです。昨年9月のインスタグラムでは、学校に行き先生と面談したことを報告していましたね。そんな家族との関係から、いい感じに力が抜けてプラスに働いているのかもしれません」(同)

■衰えない歌唱力でファンを魅了し続ける

 倖田はインタビューなどで実際に家族の存在の大きさを語っており、「倖田來未ってかっこいいな」と肯定できるようになったとインタビューで明かしている(「モデルプレス」2019年11月13日配信)。家族ができて肯定してくれる存在が増えたことがいちばんの理由だそうで、昔はアンチも多かったが、今でも高いプロ意識を持ちつつ、肩の力が抜けて楽しんでいるように見える。もともとルックスを強力な武器にしていたわけではないので、年を重ねてもスタイルと歌唱力をキープすればファンは減らないということか。

 TVウォッチャーの中村裕一氏は、現在の倖田來未についてこう分析する。

「『エロかっこいい』で大ブレイクし、飛ぶ鳥を落とす勢いだった最中にいきなり飛び出した“羊水発言”は、あまりにも無知かつ軽率で、多くの女性を傷つける非常に衝撃的なコメントでした。当然のごとくCM放映中止、活動自粛、テレビで釈明&謝罪インタビューを流すなど、世間を巻き込んだ大騒ぎになりました。そのことがあって離れたファンもいたかもしれませんが、逆に彼女の中で自らの言動に対する反省と自戒の気持ちと共に『このままでは終われない』という決意と覚悟が芽生えたのでしょう。今、こうして人気が復活してきているのは、自らの失敗をしっかり受け止め、アーティストとしてファンや観客に真摯に向き合ってきたからこそ。年齢を重ねると難しくなるボディコントロールをキチンとこなしているあたりも含め、まさに『継続は力なり』と言えると思います」

 アラフォーになっても衰えない倖田。全盛期を知らない若い世代に魅力が伝われば、再ブレイクの期待も持てる。今後に注目したいところだ。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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