仕事がある親はどうするのかという問題は残りますが、わが子が死んでしまうかもしれないと考えたら、文句も言っていられないはずです。答えが全然わからない状況で完璧はないわけで、仕方がない。結果的に何も起きなかった、空振りだったということが幸いなんだから、どうにか乗り越えていくしかないと思います。
こんなことを言うと、また政権擁護だと言われるかもしれませんが、アメリカのCDC(疾病コントロールセンター)のような感染症に関する組織がない日本では、政治主導で、誰かがリーダーシップを取って対策を取るしかないですよね。すべての経済活動を止めたら国は破綻してしまうし、放置して医療崩壊が起きたらそれこそ助かる命も助からなくなってしまう。学校で蔓延したら「なぜ休校にしなかったのか」と言われるでしょうね。それは結果論でしかないし、きっと、何をやっても叩かれる。
まあ、今回わかったのは、安倍首相と神田うのは何を言っても叩かれるということ(笑)。スキーに行っただけで批判されるんだから、もっともなことを言っていたとしても炎上するでしょう。
今、僕の周りがどうなっているかというと、テレビ局内は一部でテレワークが導入されているようで、アナウンサーの方たちが収録以外のデスクワークを自宅でするようになったりしています。ただ、制作のスタッフは現場にいなきゃ仕事ができないから、みんなマスク着用。普段は観覧のお客さんがいる収録でも、無観客になっています。そういう番組はお客さんの笑い声も番組の音声に差し込んでいますが、それがないから心なしかスタッフが大声で笑うようになっていますね(笑)。
営業やライブや舞台が中止になって、暇になってしまったタレントさん、役者さんも多いでしょう。これからの生活をどうしようかとリアルに悩んでいる芸人もいると思います。こうなって改めて、芸能という仕事は人を集めてなんぼ、お客さんが入ってなんぼの商売だなと実感しています。